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ウイズ コロナ
ムカシのミライから始める。

日本の夜を宇宙衛星から見ると、あまり光が灯っていない部分があります。
都市ではないところです。
しかし明かりが薄暗くとも文化と自然がそこには根強く生きています。
国土の約70~80%の山と森林は日本に残された魅力であり価値です。
そのような地域の奥には他では真似できない
景観や独自の風土、ライフスタイルがあり
それらが表出した家屋と人の記憶を留めている空間が存在しています。
それは、ミライへの可能性を目指してきた
記憶であり懐かしさと誇りのメモリーです。
それをどうアレンジするのかは私達の役割だと思いました。
コロナチャンスの時代、ミライへの進化をと考えます。
©️ Nobuhiro Shibayama
「コロナのチャンスの時代」新たな生活。
好きな場所と空間に住み始める。
ZEKKEI。
TIME Travel Chronograph
幕末から明治※に奥州 藤沢に
気仙大工がこの家の原型の農家を建てた
幕末~明治 岩手
※オリジナルの家の持ち主の口伝による
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大正
昭和
平成
見つける旅を始める 1994〜1999


経済成長期でモダンで便利な住宅を目指した結果、世界に 冠たる技術を誇る伝統古民家は日本から姿を消していく。 一つでも多くのその文化と技術を未来への有効活用とし進化させたいと思い、東北を中心に仕事の合間合間に解体予定の古民家を探しなが ら妻と旅を5年ほど続け古民家を50 件ほどみる。その中で 岩手の大和魂感ずる人を包み込む奥州古民家にたどり着く。 そこで気仙大工のダイナミックな構造物に胸を打たれる。 巨大な梁と桁そして柱は出来るだけこのままの状態を生かし移築したいと思った。
解体焼却や部分売却の前に移築をしなければと決心。同 時に箱根を尋ね素晴らしいロケーションに敬服 する。移築先候補の土地は希少かつ利用方が多いとのことで入手決定。斜面に対し 強固な移築を考えられる建築家を求め始める。古民家をトラディッショナルな和風建築だけではなく、可能性がある移築と再生を通し未来的存在にしたいと考えた。
2000

憧れの古民家を発見 2000
さらに優れた古民家情報入手のためJMRA を知り入会し た。岩手中心に解体予定の古民家を古民家移築再生建築 が専門の東北エリアの木造建築、古民家コーディネータ 佐々木氏と探し始める。岩手県藤沢町の茅葺、寄棟真家 建(まやだて)の家を見つけた。現地でオリジナルの家 屋の構造を別途、 この古民家の建築を頼んだ建築家と別の建築研究所が調査し図面に落とし込む。 持ち主の口伝によるとその当時から180 年前の幕末明治の家。


箱根の家 竣工
2004